書籍

反戦イラク帰還兵の会、アーロン・グランツ『冬の兵士 イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』

イラク戦争開始から5年目の2008年、反戦イラク帰還兵の会が、ワシントンDC近郊で証言集会を開き、約50人の帰還兵が、みずからの加害体験・現場で目撃した虐殺行為を証言するとともに、イラクからの軍の即時撤退を訴えた。「事実を知らない人々に戦争の真実を…

臼杵陽『イスラームはなぜ敵とされたのか──憎悪の系譜学』

味方か、さもなくば敵──この論理が無数の惨劇の引き金となった。「対テロ戦争」 として世界中に拡大するにいたったイスラームへの迫害。そして、その根底にある排除の力学。中東紛争以前の反ユダヤ主義から現在まで続く暴力の連鎖を、歴史・思想・政治などあ…

臼杵陽(監修) 赤尾光春/早尾貴紀(編)『ディアスポラから世界を読む──離散を架橋するために』

西洋近代において周縁化されたユダヤ、アルメニア、カルムイク、ブラックアトランティックから、東アジアの歴史空間を浮動する回族、華僑、朝鮮、在日、沖縄・奄美まで、国民国家に回収されない人びとの離散を架橋する、脱領域的「ディアスポラ学」の試み。…

『シネ・フロント』368号/2009年5・6月号

『シネ・フロント』368号で、土井敏邦監督作品『沈黙を破る』が特集されています。 特集:沈黙を破る/嗚呼 満蒙開拓団/扉をたたく人 定価:700円(+税) 発行日:2009年6月25日 発行所:シネ・フロント 目次詳細

土井敏邦『ガザの悲劇は終わっていない─パレスチナ・イスラエル社会に残した傷痕─』(岩波ブックレット)

2008年暮れから3週間に及んだイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ攻撃。ガザ地区への入国が可能になると同時に現地取材を始め、1400人を超える死者を出したこの惨劇の実態を、多くの現地住民の証言を含むビデオ映像で報告してきたジャーナリスト・土井敏邦が…

『オルタ』2009年5-6月号

アジア太平洋資料センター(PARC)の隔月刊誌『オルタ』2009年5-6月号が発行されました。 特集:居住革命!—反富裕・DIY・スクウォット 定価:800円(+税) 目次詳細(このページから注文できます) PARC(アジア太平洋資料センター)

酒井啓子・編著『イラクで私は泣いて笑う』 JVCブックレット1

イラク研究者酒井啓子(東京外国語大学大学院教授)と、佐藤真紀(日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)事務局長)、原文次郎(日本国際ボランティアセンター(JVC)イラク支援ヨルダン駐在員)、玉本英子(ビデオジャーナリスト)の対談集。混沌とし…

小林和香子『ガザの八百屋は今日もからっぽ』 JVCブックレット2

2003年から日本国際ボランティアセンター(JVC)のエルサレム事務所に勤務し、06年〜09年3月まで同事務所現地代表の任にあった著者が、2008年暮れから3週間にわたった「史上最悪」とも言われるイスラエル軍のガザ攻撃を含め、封鎖と戦火にさらされつづけてき…

マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟(上・下)』(新潮文庫)

イスラエルが1948年、建国に失敗、多くのユダヤ人が避難したアラスカ沿岸の島が60年の時限つきでユダヤ人特別居住地区となった。その期限切れを目前に控えた2007年、特別区で起こったある殺人事件の捜査にアル中の刑事が乗り出す……改変歴史SFハードボイルド…

『オルタ』2009年3-4月号

アジア太平洋資料センター(PARC)の隔月刊誌『オルタ』2009年3-4月号が発行されました。 特集:連帯経済 定価:800円(+税) 目次詳細(このページから注文できます) PARC(アジア太平洋資料センター)

臼杵陽『イスラエル』(岩波新書)

イスラエル/パレスチナ研究の第一人者による、現代国家としてのイスラエルに焦点を絞った書き下ろし。パレスチナの占領という現実、先日のガザ攻撃のような事態が繰り返される背景・根本的な要因を理解するためにも必読の一冊。 著者:臼杵陽 定価:819円(…

『けーし風(かじ)』62号

新沖縄フォーラムの季刊誌『けーし風(かじ)』62号が発行されました。 特集1:オバマ政権と沖縄 特集2:ガザが世界に問いかけているもの 定価:500円(税込) 発行所:新沖縄フォーラム刊行会議 発行日:2009年3月20日 目次詳細(BOOKS Mangroove) (この…

立岩真也『唯の生』

人の生死を左右する処置を、誰が、どこまでなすべきか。さまざまな議論がなされ、種々の出来事が生じてきた。その軌跡を辿り、言えること言うべきことを言う。(出版社の紹介ページより) 著者:立岩真也 定価:3360円 (税込) 刊行日: 2009年3月25日 発行…

サイード・アブデルワーヘド『ガザ通信』

2008年末から2009年1月中旬まで続いた、そして、その後も断続的に続けられているイスラエルによるガザ地区攻撃。食糧や水はもとより、電気も途絶えがちな中から発信され、日本でもほぼリアルタイムで翻訳されて、ガザのなまなましい状況を伝えつづけた47通の…

ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』新装新版

20年ぶりに再会した親子の中にパレスチナ/イスラエルの苦悩を凝縮させた「ハイファに戻って」、密入国を試みる難民たちの末路に時代の運命を象徴させた「太陽の男たち」など、1972年に36歳で暗殺されたパレスチナの作家、ガッサーン・カナファーニーの作品…

ムサー・アフマードフ『チェチェン民族学序説─その倫理、規範、文化、宗教=ウェズデンゲル』

ロシアとの対峙を続ける少数民族、チェチェン。ロシアによる人類史上例を見ない虐殺に見舞われたチェチェン人とは、どのような伝統文化を持った民族なのか。その世界観、宗教観、先史時代から受け継がれる慣習などに基づくチェチェン人の行動規範を著した高…

『オルタ』2009年1-2月号

アジア太平洋資料センター(PARC)の隔月刊誌『オルタ』2009年1-2月号が発行されました。 特集:恐慌前夜─世界はいかに再編されていくのか? 定価:800円(+税) 目次詳細(このページから注文できます) PARC(アジア太平洋資料センター)

岡真理『アラブ、祈りとしての文学』

小説を読むことは、他者の生を自らの経験として生きることだ。見知らぬ土地、会ったこともない人々が、いつしか親しい存在へと変わる。小説を読むことで世界と私の関係性が変わるのだ。それは、世界のありようを変えるささやかな、しかし大切な一歩となる。…

『オルタ』2008年11-12月号

アジア太平洋資料センター(PARC)の隔月刊誌『オルタ』(旧『月刊オルタ』、前々号より隔月刊としてリニューアル)2008年11-12月号が発行されました。 特集:労働開国?─移民・外国人労働者・フリーター 定価:800円(+税) 目次詳細(このページから注文で…

エリック・アザン『占領ノート 一ユダヤ人が見たパレスチナの生活』

2006年5-6月、パレスチナの選挙でハマスが勝利したすぐあとに、ヨルダン川西岸地区の3つの都市を訪れた著者が見たものは、日本を含む欧米諸国が一方的な考えのもとに伝える姿とはまったく異なっていた。ナブルス、カルキリヤ、へブロンに暮らす人々が日常の…

『思想』2008年第10号/特集:レオ・シュトラウスの思想

古代ギリシャ思想から中世イスラーム思想、近代・現代思想まで幅広く論じ、政治的・文化的シオニズムの面でも重要な研究対象となるドイツ系ユダヤ人の思想史家/政治思想家、レオ・シュトラウスの総特集。 定価:2500円(税込) 岩波書店 目次詳細 『思想』…

立岩真也『良い死』

「どのようであっても生きていけたらよい」と考えるなら、死を法制化するはるか手前で考えるべきこと、なすべきことはたくさんある。ただ生きて存在することを妨げるこの社会を、「生きたいなら生きられる」社会へと変えていくには何が必要なのか。 著者:立…

『インパクション』165号

インパクト出版会の隔月刊誌『インパクション』165号が発行されました。 特集:21世紀のアパルトヘイト国家・イスラエル 定価:1300円(+税) 目次詳細 出版社サイト:インパクト出版会 参考記事:雑誌『インパクション』でイスラエル特集

エドワード・W・サイード『収奪のポリティックス─アラブ・パレスチナ論集成1969-1994』

第3次中東戦争直後、ガザ地区・ヨルダン川西岸地区の全面占領が始まった時からオスロ合意のころまで書き続けられた、サイードのパレスチナ/イスラエル問題に関する時事批評論考の集大成。 著者:エドワード・W・サイード 訳者:川田潤/伊藤正範/齋藤一/…

『オルタ』2008年9-10月号

アジア太平洋資料センター(PARC)の隔月刊誌『オルタ』(旧『月刊オルタ』、前号より隔月刊としてリニューアル)2008年9-10月号が発行されました。 特集:1995─あの年、何があったのか。 定価:800円(+税) 目次詳細(このページから注文できます) PARC(…